一年ぶりぐらいに、夫と二人で映画を見に行きました。映画の趣味が合わないので、一緒に映画館までというのは、なかなかないんですよねぇ。時間も合わないですし。
見た映画は『道~白磁の人~』
1994年に出版された原作があるのですが、学生時代、気になって買って読んでいたんです。翌年の95年には確か高校生の課題図書になっています。面白い本だったので、当時知り合いだった?付き合っていた?夫にも薦めていました。
浅川巧は柳宗悦に影響を与えた人物で、40歳という若さで亡くなっています。その後柳は、残された巧の奥さんと御嬢さんを東京の民芸館でお世話しています。柳兼子の本を読むとゴシップ的にはいろいろあったようですが、それは置いておいて、友人の遺族のお世話をするって、なかなかできることではありませんよねぇ。
それから17年経った昨年、大阪の東洋陶磁美術館で浅川兄弟の展覧会があり、勉強会などもありました。これは縁だと思い参加をしてみましたが、思いっきり研究者の方々の集まりでした。笑。
昨年韓国に出張へ行った際、たまたま、この映画『白磁の人』のクランクアップが明日という日で、さらにご縁を感じ、その際に、原作者の江宮隆之さんにもお会いし、17年前の本にサインまでいただきました。ミーハーなことです。でも、いただいたサインは、夫の名前で。彼のお誕生日だったので許しましょう。
一人ブームで浅川本を集め読んでいましたので、映画も楽しみにしていたんです。
映画って原作のどの部分を切り取るかで物語が変わってきますね。この『道~白磁の人~』の映画は、浅川巧と韓国人のチョンリムとの友情に焦点を当てています。ちょっと泣けます。私の隣のおじいさんも鼻をすすっていましたし、後ろにいたおばさんに至っては、完全にチーンと鼻をかんでいました。しかも大きな音で。人が少なかったのが残念でしたが、ベ・スビン良かったです。余談ですが、ベ・スビンが出たドラマ『海神』『朱蒙』『風の絵師』『トンイ』『華麗なる遺産』おさえています。たまたまです。笑
でも柳宗悦を塩谷瞬?私の中の柳宗悦イメージが出来上がっているせいですかね。こゆい、時の人でした。



